クラゲドーナツ

クラゲドーナツは虚無の味

エルデンリング

 今月はもっと書くぞと思っていたけれど、特に書くほどのことができないでいた。
 気がつくともう25日。3月も終わってしまう。年度が終わってしまう。終わることに恐怖を感じているらしい。たぶんこれといった成果を生み出せていないから。
 常々成果を生み出せていないように思う。
 やっていることはたくさんある。エルデンリングも始めた。残念ながらまだ序盤も序盤。これも成果を生み出せていないということなのかもしれない。
 というよりも成果を高い目標にしてしまっているせいで、小さな結果の積み重ねにあまり目を向けられていない。自分の中の右京さんが「私の悪い癖」と言いながら微笑んでいる。
 というわけで小さな積み重ねに目を向ける。
 エルデンリングをやっている。ストームヴィル城を攻略して、今リムグレイヴを探索中。まだ10時間ぐらいしかやっていない。序盤も序盤。
 ここまで何回も死んでいるけれど楽しい。SEKIROの経験が活きていることが実感できて気持ちいい。
 ゲームが得意な人に比べれば進みが本当に遅いと思うけれど、このゲームは諦めさえしなければいつか達成できるというのが本当に喜びになる。
 だんだん攻撃パターンが見えてきてどう動けばいいかわかってくる。敵の予備動作からどう動くか判断して戦うことを覚えていく。これが本当に楽しい。敗北は無駄ではない。必ず次の経験になっていく。
 どの敵も強力でなんでもない道中で死んだりするけれど、今のところすごく調整された暴力を味わっている感覚がある。理不尽さは少ない。まあそれは今後どうなるかはわからない。
 あと広大なマップが本当に綺麗。地球には秋の美しさというのがあると思う。これから終わりに向かっていく最後の色の付いた世界の美しさ。簡単に言えば褪せた色の美しさがあるけれど、その空気感がリムグレイヴのエリアでは広がっている。なんとなくこの世界から死の匂いがするけれど、そこに美しさが表れている。
 このペースでやれば1年ぐらいかかるだろうけれど、いつかエルデの王になりたいな。