2025年短歌まとめ
シャニマス短歌
芹沢あさひ誕生日に寄せて
水平を望む小さなカイトの手今日も履くすり減ったスニーカー
三峰結華誕生日に寄せて
透明なトランプみたい話せないのなら見つめてハートのキング
斑鳩ルカ誕生日に寄せて
顔のないスピーカーからハウリングうるせえ全部、全部聞こえてる
園田智代子誕生日に寄せて
天高くピース 手を振る階に近づくためのチ・ヨ・コ・レ・イ・ト
月岡恋鐘誕生日に寄せて
味噌汁と海の匂いの町だった手紙のように月は輝く
風野灯織誕生日に寄せて
川下に積もる流れを変えていく思案は春を連れてくる砂
市川雛菜誕生日に寄せて
春風にかざすマーブルチョコレート今日のネイルは青色にする
郁田はるき誕生日に寄せて
めいっぱい花瓶は息を吸い込んで白くふくらむ季節を澄ます
浅倉透誕生日に寄せて
スマホからあふれる光がまぶしくて何回目かの「いま何してる?」
七草にちか誕生日に寄せて
見てほしいメロンソーダに閉じ込めた声が弾けて甘かったんだ
杜野凛世誕生日に寄せて
りりと鳴く秋の話を聞かせると受話器は時にさらさらと言う
樋口円香誕生日に寄せて
光芒の落ちる海まで舵を切れ透かした喉に赤は流れる
溺れても良いほど深く 暗闇に何も無くてもそこは歌える
福丸小糸誕生日に寄せて
手を握るような言葉と筆跡に鳥は囀り朝をともなう
星野源ライブツアー「Gen Hoshino presents MAD HOPE」京セラドーム公演
歩いてきたからここで交じり合う
連作
「すでにプレイリスト内にあります」
30分前の明滅 事務的な引き継ぎを経て夜を迎える
仄暗いビルに触ってイカロスは灰になったら空に届くの
信号の並んだ赤に気を取られ孤島に流れ着く冬のカニ
屈折がどうも身体をきらめいてステージ上でおどりたかった
太陽をいくつも背負う(目を燃やす)君の目の前(目を燃やされる)
「しかたなく溢れる光」
難しいまちがいさがしをするように「ちょっと痩せた?」とか言ってみる
店員に手を見せつけるできるだけ好意的かつピースフルな手
メニューってわくわく.zipやん-コピー(5)を展開する
違う ノイズは全部薄氷を通して澄んだ声になって しまう
氷ごとすごい勢いで、しかたなく溢れる光をそうっと運ぶ
メイドインワリオの「笑え!」に従ってライフの続く限り続けて
飲むたびに少しずらして水滴で作る高槻オリンピック
あの空き地次は何になるんかね、これできるころまた会おうや。ね
セルフレジに綺麗な金は入れないし人対ロボならロボ側につく
用もなく会おうやなんて言えなくてタイムラインを開いて閉じる
まとめ
シャニマス詩歌部さんでの誕生日お祝い短歌企画が3月に終了。大変お世話になりました。4月以降は自分のペースなどに合わせて作ったので数は減ってしまいました。このアイドルは必ず作ろう!と決めていた人たちは作れたのでなんとか。
一方で連作を2つ公開。10首連作は大変でした。はてしない先だが30首も目指したい。作り方を色々試して自分に合ったやり方も手にしたい思い。
読みたい歌集もたくさんあるのでがんばりてえ〜。がんばりてえという気持ちを表明。良いお年を……
東京見聞録202509
はじまり
応援してる人が誕生日を迎えたことの喜びを祝うイベントに行く。去年も行きました。
なんでもない土日に遠出するのも慣れてきた。最近はメモ帳のtodoリスト機能を活用して必要なものを用意したかチェックしている。しかし適当にチェックしたので本当に今カバンの中に着替えなどが入っているかはわからない。果たして明日着る服は入っているのか……!?結果はCMの後。最近CMのことお知らせって言う気がする。前から?
朝起きて意味不明のパン*を食べる。
(注 意味不明のパン:昨日職場の人が去り際にくれたパン。出張したおみやげみたいな雰囲気で渡されたが、めちゃくちゃ地元のチェーン店。一食分のあんぱんで持て余す。なおその人は理由を聞いても答えず去っていった。)
余裕があるような顔で準備してギリギリに出る。まあ大きな駅に着く時間には余裕をもたせてるから焦ってはいない。いつか痛い目を見るかも。見ないかも。
新幹線は好きな乗り物かもしれない。平行移動っぽいからかな。y軸の移動が少ない気がする。時々乗用車の運転をするけど、ちょっと似た楽しさがある。座ってほぼ同じ姿勢のままなのに高速で動いているところが面白い。エンジンとかモーターが力を伝えてる場所が外から見えにくいのもあるかも。
あ!新幹線で仕事してる人だ。頑張ってて大変そうだなという気持ちと、これ画面覚えて世に放ったらどうなっちゃうんだろうという不安がある。通路側の席は後ろから見られていること、自分も意識しておきたい。この文章は今通路側の座席に座ってスマホで書いている。だから今、見てますね?こんにちは。
1日目
東京駅に着く。山手線で有楽町へ。一駅で近い。有楽町をキーステーションにしてるニッポン放送はこのあたりにある。たしかそのはず。東京駅の隣の割に改札小さい。大都市巨大駅の隣の駅を巡ってみたいかも。大阪だと天満より福島を見てみたいね。
ルミネと阪急メンズ館の上にピカデリーとヒューリックホール東京があるとは、知らなかった。阪急メンズ館のエスカレーター複雑だけど無理な増築した?登っていくとルミネと阪急メンズ館をつなぐようなエントランスと巨大エスカレーターと鏡の間が現れる。梅田でいうとルクアとルクアイーレの間が鏡張りって感じかな。ルクアとルクアイーレの間にサンケイホールブリーゼがあるといった感じか。それにしても一面鏡張りすごいな。こんなところで鏡の中の1人の自分が振り返ったら逃げられもしませんね。
会場着。物販で欲しかったものを購入する。ランダムブロマイドに当たり(サイン付き)があるんですけど、ブロマイドに一回開けられた形跡があると激アツとされています。イェーイ
入場まで時間が余ったのでコインロッカーに荷物をおきたい。山手線のそばは全部埋まっていた。コインロッカー前でキャリーケースを持った人が途方に暮れていた。あなたの悲しみを一部だけわかっています。さておき地下鉄側まで行く。駅多いなここ。地下鉄改札側に空いてるところを発見したので無事入れることに成功。ところで入ってきた地下鉄口が途中で二手に分かれてて、出口に戻らず試しに反対側に行ったら、その曲がってすぐのところに空いてるコインロッカーがあった。たくさん徒歩してとほほといったところか。本当に許せない、今とほほと言った自分が。
有楽町には各地のアンテナショップが集まった東京交通会館という建物がある。わかやま紀州館という和歌山のアンテナショップには美味しいジェラートが売っていたのでぜひ食べてください。自分はイベント会場に戻ります。
イベント昼の部が終了。happy birthday to youって感じでvery goodですね。なんと夜の部もある。
夜の部まで時間があるのでどこか座りたいなと線路沿いを歩く。煉瓦の高架が続いてる。東京って新しそうでこういう歴史ある感じのものが取り残されたりしているな。作品の中のニューヨークと同じだ。
え、東京駅見えてきちゃった。この横にある国際フォーラムって有楽町駅からほぼ東京駅まであるんだ。デカすぎるし狭すぎる(建物が)デカすぎるし(駅の間隔が)狭すぎる。ふらふらしてたら時間になったので戻る。イベント会場でドリンク代を発生させることで法律上飲食店枠(真偽検証が甘いので要出典)になっているけど、その結果カバンに500mlペットボトルが2本入っている。
夜の部が終了。楽しいね。縁ある声優の方々からお祝いのメッセージがたくさん届いていて良かったです。素敵な日々を過ごしてほしい。これは祈りとしての文言。
荷物を置きたいしホテルに向かう。地下鉄の巧みな誘導にだいたい一駅分ぐらいは歩かされる。絶対Uターンしてたよあの道。地下鉄に乗りホテルに着く。晩ごはんを探す。ジョナサンを発見。ミニストップも発見。ジョナサンに行ったことがない気がしたので初ジョナサンを経験する。注文方法とメニューのUIはすかいらーくグループだ。こういうデザインの共通点で会社を感じる。世の中には客側のスマホで注文させるタイプがある。その中でライン登録利用した所のことを個人的には許せないぐらい嫌いだが、確実にDMを送る手段まで手に入れるのは賢いと思う。その賢さが嫌いなわけだが。
ジョナサンのいちおしっぽいスープパスタを食べる。今日の服は白です。ちゃんちゃん。また明日
2日目
明日が来た。着替えを持ってきていた。todoリストがあって良かった。チェックアウト。5時台に何度か目が覚めてしんどめ。アラームなしで目が覚めた時の不安感とまだ寝てて良かったじゃんの徒労感
東京駅は巨大エキねえ(駅の妖精)。コインロッカーが大量に並ぶコインロッカーロードに荷物を入れる。ドアがバネで引っ張られてるから抑えてないと自動で閉まる。一回そうなってしまい開けて持ち歩く荷物を取り出したり整理してたら「レバーを下げてロックしてください」と連呼しだした。うるせ〜〜。通路を歩くみなさんはうるせえ催促ロッカーの前でもたもた荷物を出してる自分が滑稽に見えて朝からどんなお気持ちですか?
行きたい所が開くまで30分ぐらいあるので地図を見ずにその近辺っぽいところを歩く。雑居ビルだ。上からクリニック、セミナールーム、弁護士事務所、税理士事務所、ピラティス、オフィス、ラウンジ、ラウンジ、コンビニ、地下に居酒屋。雑居だなあ。
丸善が開いている。入ってみよ、ウィーン。
本がたくさんあって嬉しい。マギアレコードって設定資料集出てたんだ。ということは犬カレーの絵見放題ってこと??マギアレコードやってないけど犬カレーの絵見たいな。
そろそろ開館するので街中の地図を見る。思っていたより南だった。国立映画アーカイブにやってきました。企画展「映画監督 森田芳光」を見に。森田芳光作品は前から気になってるのに観てない。これも気になってたけど観てないしな〜〜って思ってた。「森田芳光 全映画」というすごく巨大な本も書いてるRHYMESTER宇多丸が「この展示が初めてでも良い」と言っていたので来ました。ありがとう。
まず常設展がすごい。日本映画の歴史で、海外からカメラが来て始まった歴史と映画の発展を展示している。自分の大学時代の研究に九代目市川団十郎と五代目尾上菊五郎が少し関わってたので、団菊の映像が出てきたのには驚いた。写真しか見たことないから。
画面の中でしか見たことない映画のフィルム撮影カメラとか、映写機からの映像、ポスターにスチル写真が生で見られるのは良い。
森田芳光の方も最高す。読んでた本や聞いてたレコードも展示されてたり、各映画の書き込み台本もある。1番感動したのは自身で実験した撮影手法と、実際にそれが作品内でどう使われたかを見せる映像展示。どう撮影するか本当によく考えているのがわかって面白い。今回の展示で作られた、作品ガイドとかが載った「はじめまして(^-^)森田芳光」も良さげなので買いました。
移動。error403とコマツタスクのポップアップショップにきたよ。古書店の2階に小さなギャラリー兼ショップという感じ。下の古書店が芸術系の本中心でいくつか気になるものもあったけど、ここで買ったらもう歩けなくなる(安部公房『鞄』みたいですね。そうでもないか)ので断念。未来になって岡井隆の詩集買っといたら良かったのかもって思い始めてる。
お腹が空いたし中目黒にいるので広州市場にきたよ。ありがとうオモコロチャンネルさん。ランチセットを食べました。雲呑が7つも入っている。期間限定も含めて5つも味変調味料がある。美味しい。ランチセットなどを食べるとかなりお腹いっぱいになるけれど、世の中の胃の容量の平均ってかなり大きいのではないだろうか。ごちそうさまでした。
どこ行くか迷う。とりあえず渋谷まで出てきた。ジョジョのポップアップショップが渋谷パルコでやってると知る。渋谷パルコ見てみたいし行ってみるか。外に出る。人が多い。人が多い。人が多い。人が多い。着いた。ジョジョのポップアップショップは整理券が19:30からの分だったので断念。パルコの中を色々見つつ、これ別に地元の都市部でもあるなと思う。人混みの流れにのったら駅に帰れるかな、と目についた人と同じように動いてみる。直感で人を変えながら、気がつけば渋谷センター街とスクランブル交差点まで戻ってきた。人が多い。人が多い。人が多い。人が多い。人が多い。人が多い。あ、画材屋だ。そういえばビル丸々画材屋ってとこあったな。東京だし近いんじゃないかと思って検索すると新宿にある世界堂と判明。
みなさんは渋谷駅から2.3分歩いたところで新宿に行こうと思ったらどうするんですか?自分は原宿まで歩いて山手線に乗りました。半分ぐらい歩いたところで気がついてました、人混みかき分け戻った方が良かったことは。全部の駅の距離を有楽町-東京と同じだと思っている瞬間がある。論理的には大量の人が駅周辺にいて戻るのも精一杯+渋谷駅がそんなに大きくないから乗るのに時間かかりそうという判断です。たぶん間違っている。間違ったペナルティが足にきている。
宮下公園だ。ぜひWikipediaを読んでください。
世界堂。こういうビル丸々専門店とか好き。池袋ジュンク堂も似たような理由で好き。知らないものと違いのわからないものが大量にあって良い。なんやかんや、iPadのクリップスタジオを10分ぐらい触る行為を2年近く続けていますけど、アナログ絵(アナログ絵もね!デジタル絵が生まれたから、アナログ絵って言わなきゃいけなくなったんだ)やってみたいな。デジタルだって満足に描けてませんけども。ペインティングナイフってどうやって使うんですか?ポスター買ってこういうとこで額縁作りたいけど、ここに買ったポスター持ってきて合わせて検討するのって勇気いりませんか?自意識乗り越えやってみたい。
おわり
東京駅に戻りたい。戻ろう。誘導に従って地下を歩く。案内板が嘘ついてたら徒歩で東京駅行っちゃうかもな。ちゃんと本当のこと教えてね。
教えてくれてありがとうね。たまたま朝と同じ改札に出られたので、迷うことなくコインロッカーへ到着。このコインロッカー閉めたらレバー下せって取り出す時も言うんだ。
お土産買った。オモコロチャンネルさんありがとう。駅弁買うために改札内へ入ってしまったが最後、新幹線改札なので駅構内側グランスタには行けません!あーあ。のり弁山登り食べたかったなあ。インターネット情報収集下手くそ人間はこれだから……。次回で、よろしくね。
歩き回って暑いし、もうすぐ冬が来るので、アイスの自販機に寄りましょう。前回覚えたので買えます。任せてください。自分の前にいた人がどうやって買うか困惑して順番を譲ってくれた。やっぱりこの自販機UI良くないのでは?あと現金使えると嬉しいんですけど……どうですか……?自分が生きたチュートリアルになった。生きたチュートリアルは漫才師か。チリンチリン言うて、はい。
帰るぜ。疲れたぜ。終わりだぜ。
福岡見聞録202502
はじまり
福岡市、博多区からやって参りました。ナンバーガールです。そう始まる曲を何度も何度も聞いてきて数年、自分が福岡市博多区にやって参った。
あまり旅行の経験がなく、九州というエリアには入った事もなかった。過去一度学校の行事で赴く予定もあったが、音楽ゲームでいう「JUST」のタイミングで風邪を引き、腹痛にうなされて当日キャンセルした。それ以来九州に近づく機会もなく遠出といえば東京になり、なんでもあって羨ましいのに住みたくない街として行くたびに東京への恨み節をタラタラ垂らしている。そんな東京のイベントを眺めていると「はにわ展」が開催というニュース。世界に散ってなかなか揃わない資料が揃うとかで気になる。そしてよくよく調べると東京の後に福岡に行くという。九州国立博物館。国立博物館で唯一行っていないし、福岡も行ってみたい。頭の中の虹の黄昏も「行くしかないっショ〜〜!(ヨイショ〜!)」と言っている。そうして移動と宿泊を予約した。しばらくして前日になった。今回は読みたい本も決まっているので早く眠れそう。お出かけだし爪も塗っちゃおうかな、なんてして、気がつけば寝落ち。うつらうつらと目を覚ましなんとか時間内に外出した。都会の方に向かう電車に乗る。普段は逆側で朝から都会に向かうのは久しぶり。満員電車。普段も満員電車と思っていたが、普段が100%乗ってるとしたら、180%ぐらい乗っている。こんなことはやめた方がいい。みんなで9時集合を辞めよう。辞めた場合に減ったお金とストレス、どちらが大きいだろう。比べられないからお金ばかりが注目されている。
新幹線の駅に着く。新幹線に乗る。都会では工場地帯を走っていて、地方では山の中を走っている。田園地帯と山が近い地域は、自分の中にある山のイメージとかなり異なる。山が近い。生活の中に山が入り込んでいる気がする。神戸もその傾向があるけれど、あれは山に生活を作っている。それよりも、山に囲まれて生活がある。民俗学の「里」「山」の考えが当てはめやすい環境にみえる。一方で自分のイメージに近い山も出てきた。壁のような山。先程までの山が三角形を配置するイメージならば、台形が遠くにあるイメージ。岩山みたいなのも出てきた。なんにもわからないな。結論、わかりません。独立峰と山脈にもバリエーションがある。
到着
博多に着く。博多。地下鉄の電車が狭い。通路が1人分の幅である。急に人間が大きくなったようなサイズ感。アハ体験ぐらいしか差がないけれど。電車は自分の生活にかなり根差しているけれど、こうして他の地域に来ると場所ごとに微妙な差異を感じる。電車に、というよりホームに。地下鉄の色温度とか、高架の経年とか。
太宰府駅に着く。太宰府駅に行くための路線で生活している人もいるし、装飾された太宰府駅が勤務場所の人もいる。毎日これだけ人が来る場所で生活することに思いを馳せている。国立博物館は太宰府の参道とは別らしい。そちらに向かうと途端に人がいなくなった。あれだけ人がいたのに、みんなどこへ行ってしまったのだろう。太宰府か。坂道を登っているとすでに大きな建物が見えてきた。到着。大きい。夢のような場所。夢?
九州国立博物館
はにわ展に行く。今回は久しぶりに音声ガイドを使用する。今まであまり使用していなかったけど、さすがにはにわのことを何も知らないし、ライムスター宇多丸が「音声ガイドは使った方が良い」と言っていたので。自分は人の影響をすぐ受ける。そうでもないよ。
はにわ展よかった。時間の流れと、地域の流れが感じられて、無知の状態の全て同じようにみえる埴輪が、たしかにそことかここは違いますねがわかるようになっている。今回の目玉の国宝「挂甲の武人」と同じ場所で作られた他4個が一堂に会する展示も非常に良い。国内外、というか一個がシアトルにあるのだが、それが集まっていて、共通点を多く感じつつそれぞれの微妙な違いがわかる。展示の最初に「踊る人々」が来て、彼らが踊ってるのではなく馬を引いている可能性もある、という話を聞いていた。展示の後半に差し掛かり、明らかに踊っている人々が展示されている。これを見るとたしかに踊る人々も踊っていると判断される。似ている。そしてまた一方で違う要素があるので、絶対踊ってるとはいえないというのもよくわかる。おもしろ……。話題の鹿型埴輪。見返りでフォルムもかわいいが、狩人に狙われているところらしい。横から見ると切長の鹿の目が、顔正面から見ると丸になる。鹿に見られている。それでもあなたは私を狩りますか?
埴輪の隆盛も非常に面白い。古墳は当時の権力者の力の大きさを示すためのものらしく、その権力を示す方法として大きさは分かりやすいと思う。埴輪の場合写実的に表現することもその権力を示す方法らしい。挂甲の武人も挂甲が当時の鎧で、細かく描かれている。写実的に表現するのはマヤ文明などでもあったらしく、権力を示す方法で世界中で似たところがあるのは不思議だ。けれども自分が好きに命令できるってなったらもっと大きく、とかもっと似せろ、とかになるのかも。その後仏教の伝来で古墳が衰退していく。埴輪が古墳のためでなくなっていき、多様になっていくとのこと。ぜひはにわ展に行くか、書籍をご購入ください。
さて、国立博物館といえば常設展。九州国立博物館の常設展も非常に広い。そして九州だからか、かなり「外側」との交流が意識されている。国内での発展というより、国内のものが国外に出て、国外のものが国内に入ってくる様子がよく見える。江戸時代は「鎖国」というわけでもなく九州には3つも入口があったという。おもしれえ〜!シルクロードとか、仏教伝来をはじめとする中国・朝鮮地域との交流、それからポルトガルなどの西洋が直接触れる地域だったんだ。あと阿形と吽形の金剛力士像(2,3メートルサイズ)が京都国立博物館から来ていた。どうやって……?
太宰府天満宮
おおよそみられて満足して退却。すぐそばに太宰府天満宮があるのでそちらに向かう。間が空港のように動く歩道があり、LEDで光っていた。動く歩道がなんとなく柔らかい。不思議な踏み心地。太宰府天満宮に来る。人が多い。
自分は生活圏が関西にあり、その上北野天満宮と大阪天満宮にほど近い生活をそれぞれ長く経験している。今この文章が著しくまどろっこしいのは自身の経歴に等しい内容を出すのが恥ずかしいから。要は天満宮と縁がある生活だったと思ってもらえればそれで良い。天満宮に縁があったから、一度は太宰府天満宮を訪れたかった。感謝?挨拶かも。
太宰府天満宮は2027年の節目に向けて本殿を改修していた。お賽銭を入れて挨拶をする。ふらふら歩いてると宝物殿が現れる。歴史上の人物が奉納したものや「応天の門」の作者が奉納した絵が飾られていた。自分は比較的神域に対する意識が強いのか、本殿の門をくぐるとスマホで撮影するのが憚られる気持ちになる。運営側が禁じていない限り他の人が撮影することに何も思わないけれど、何か撮っちゃいけないような、撮ると写るべきでないものが写るような気がしている。墓地と同じ。だから自撮りしている人を不思議な気持ちで眺める。スタバのテイクアウトを持って入る人は自分と真逆なんだなとも思う。
天神
その後参道の店をいくつか見たり、梅ヶ枝餅を食べたりして駅へ。天神に行く。天神。ホテル。ホテルに荷物を置いた。すぐ外に出ようかと思ったが、足がもうへとへとで少しは休ませてくれやと言うので休む。わいの足はもうよろしいやんか、何をそない歩かなあきまへんのや。言うとりまして、大変困った。仕方ないのでテレビでも流す。地域ごとにチャンネルのボタンが違うのは面白い。あなたの地域のNHKは何chですか?1時間弱ぼーっとしていたら動けそうになってきたので、最低限の荷物だけ持って再び外出する。
屋台というものが気になっていたので行ってみる。ギュッとまとまって並んでいると思っていたけど、エリア全体にポツポツと建っていた。どれも雰囲気があって美味しそうである。ラーメンを食べようと思い、ふらふら探して結局ネットで調べて出てきた店にする。その店は探している時に列ができていたので、間違いないだろうという思いもあった。あまり列ができてたら諦めようと思ったが、数組だったので待つことにする。屋台ってかなり冬向きのお店に思う。夏はどうしてるんだろう。暑い中暑いものを食べるのだろうか。入店。ほんとうに皆でギュッとなって座る。こじんまりとしている。こんな狭いのにラーメンとおでんと串を提供している。外側に調理場所があるけれど、それほど広いわけでもない。
非常に美味しかった。ラーメンとおでんをいただいた。こういう店に入るのは勇気がいるし得意ではないのだけれど、観光で生活からかけ離れている分どうなってもいいやという気持ちが行動になり、良い結果に転がった。直近で読んでいた町田康『耳そぎ饅頭』も前半だいたいそういうエッセイだった。そんなんやりたないと思うてたことやってみたら案外良かったわ、うくく、というのをずっと面白い文章で書いている。さておき、最近はずっとこういう個人店が気になっている。定食でも居酒屋でも色々入ってみたい。ドアは一枚しかないのに、どうして入れないんだろう。他のお客さんが日本酒の出汁割りを頼んでいて井之頭五郎が(出汁割り!そういうのもあるのか)と言ったので飲んでいた焼酎が飲み終わった時に頼んでみる。ああ、良いですね。暖かくて出汁の香りと日本酒が合う。ごちそうさまでした。屋台の店主が俳優の本宮泰風に似ていた。店主は仮の姿で、何かのボスなのかもしれない。
少しお酒も飲んで温まっていたのでさらに散策する。そういえば甲賀流忍者ぽんぽこが夜までカフェが空いていると言っていたことを思い出し、ついでに探す。みなさんはぽんぽこちゃんねる見てますか?ラッパーのピーナッツくんがゲストで出てるVtuber。自分はあまりVtuberを知らない。両手で足りるぐらい。その中では唯一更新があると見ているチャンネルかもしれない。明日ぽんぽこさんが行ってた一人モツ鍋屋行こう。カフェはこじんまりしていて、でも賑やかだった。コーヒーを味わい退出。疲れたので戻る。果たして明日は動けるのか……あと観光の予定を何も立てていない。どうしよう。
二日目
わたくし、生まれ育ちはメトロポリスの端の方、団地住まいの湯船に浸かり、ウララララ2日目、朝は苦手。適当に準備して朝食を食べチェックアウト。荷物をひとまずコインロッカーに入れる。最近の旅行でコインロッカーを使うことを覚えた。小さいカバンだけで動くと身体が楽。なんて賢いハックだ……バックパックハックですね。ハックって言葉を使う人間のことを信用してはならない。モバイルバッテリーをロッカーに置いてきたので今不安です。
大濠公園〜タワー
大濠公園という大きな公園があるらしい。そこを目指して歩く。都会の街並みだ。見たことある。旅行の朝は人が少なくて好き。チェックアウト後ってみんなどこにいるんだろう。歩いているとどこも人が少なく思う。夜にはたくさんの人になるんだろう。大濠公園に着くと、巨大な池が現れた。真ん中にスラッシュのついた「0」が街中にある。池の際ギリギリにベンチがおいてある。悪意のある人間に背を押されたら落ちるな、と思う。スワンボートが遠くで動いている。スワンボートを初めて見たかもしれない。すくなくとも数年は見てない。愉快な乗り物だ。外から見ても巨大な白鳥で目立つし、中も自転車のように漕ぐ必要がある。けれども漕ぐしんどさを共有する相手がすぐ側にいるというのは、良いものかも、しれませんね、SAMURAI。福岡なので1日1ナンバーガール。半円分だけ散歩して出る。地下鉄があったので戻ろうと思った。けれど反対側に福岡タワーがあることを知ったので向かう。駅から遠くてまた歩くことになる。自発的な徒歩は好きだけど、歩く以外の選択肢がない時は少しムムムという雰囲気が出る。サザエさん発祥の地らしい。海が近いということ。このあたりのマンションって海風なんだろうか。
福岡タワーの下には仮設スケートリンクがあった。「ぼくのお日さま」見て以降スケートが少しだけ気になっている、少しだけ。福岡タワーは大きい。高所が苦手なので下から眺めて満足した。タワーを通り抜けて海側に出ると遠くに島がある。上から見たら綺麗だろうな。歩き疲れて薄ぼんやりしている。ふらふら歩いていると目の前の停留所にバスが来たので乗る。天神って書いてたし戻れるでしょ。(戻れなくなっても、知らないぞ?大丈夫でしょ)ヤーレンズは放っておいて景色を眺める。今日PayPayドームでライブがあるらしい。素敵なことですね。
このバス海の方に向かっている気がする。遠回りだったかな、と思っていたら高速に入った。え!高速だ!市バスって高速乗っていいんだ。この間絶対止まらないの面白いな。市バスが定期的に止まるのは固定観念かもしれない。遠回りと思っていたけど、すぐにたどり着いた。高速使ったからね。
散策
もつ鍋を、食べます。食べました。美味しかった。モツって普段食べないけど、本当に噛みきれない。このまま飲み込めなかったら店から出られなくなると思うと恐ろしかった。美味しかったのはもちろんですけど、口の中がめちゃくちゃ油っぽい。ゆっぽい。ユ!
また散策を繰り返す。中洲というだけあって川が多い。橋は好き。川が好きなのかも。この川汚いな……返してほしいよこの気持ち。キャナルシティ博多が見えたので気になって寄ってみる。全体的になんばパークスみたいだな……と思っていたら同じ建築家らしい。施設としてのワクワク感が良い。外と中の間のような施設だ。噴水のあたりに人だかりができていた。クラシックに合わせて噴水が踊っている。噴水の勢いを制御するコンピュータがあるんだ。フィナーレという盛り上がりを見せバン!と決まった。噴水の人だかりは拍手をするのかしないのか迷っているうちに、アイドルが出てきた。この人だかりはアイドルを待っていたらしい。噴水にとってアウェイすぎる営業だった。噴水もどうかめげないでほしい。サバンナ八木の営業指南の動画見たりしてほしい。アイドルの出番と噴水をつなぐ時間、シャニマスライブの冒頭みたいなインストが流れていた。ここはKアリーナ
中はふつうの商業施設だった。退散。商店街を眺めて地下鉄に乗る。逆に乗ったので引き返す。都会の電車はちょっと間違えてもなんとかなる。天神へ。さすがに昨日の疲れもあって足がしんどい。喫茶店を探す。今日得た喫茶店ポイント、喫煙可の店は穴場かも。もしかしたら喫煙者でごった返してるのかもしれない。はい。コーヒーを飲む。良い香り。
博多駅
どこか行くには時間がなく、帰宅を開始するには早い気がして困ったので、博多駅の丸善に。大きい本屋大好き人間です。全国の丸善制覇でもしてやろうかな。今日気がつきました、本屋のご当地コーナーこと郷土史。良いじゃんって思って素通りしたけど買えばよかったな。昨日の国立博物館のことともつながったはず。買わなかったのは昨日気になったイスラム文化圏の本がないか探してたから。ちょっといいのが見つからなかったのでちゃんと調べてから買うことにする。
もうそろそろ帰ることを考える。博多駅専属のVtuberがいるらしい。羽形モモさん。マスコットキャラの仕事をVtuberがやるようになってるんだ。マスコットキャラクターって独占市場じゃなかったんだ。Vtuberってすごいな。気になった方はぜひ調べてください。博多駅でお土産を求める。お土産がたくさん売っているエリアへ。お土産コーナーで働く人はテキパキしててすごい。接客業スピードタイプ。ディフェンスタイプは銀行。駅弁は改札内にあるみたいなので、ここでようやく帰りのチケットを買う。電車に乗るまでの余裕を長めに取りすぎて暇になる。そんなことも知らずに駅弁を求めて改札内を歩いていると、明太子を食べていなかったことに気がつく。気になる一方で、ふだん魚の卵をそんなに食べないので丸々入ってるのなどは抵抗がある。こんな贅沢言う人間にも救済はあり、おにぎりを買いました。こういうところのコンビニ店員もスピードタイプ。速すぎてこちらがもたもたしているように見える。店員のRTAに入るノイズだ、自分は。
おわり
新幹線がやってくる。終わり。2日間で合計5万歩ですって。太ももとふくらはぎをつなぐ腱の部分が痛い。楽しかった〜!他の九州も行きたいですよ。いつか。ほなまた今度、さようなら。
2024年短歌まとめ
2024年に公開した短歌
- シャニマス短歌
- 芹沢あさひ誕生日に寄せて
- 三峰結華誕生日に寄せて
- 斑鳩ルカ誕生日に寄せて
- 園田智代子誕生日に寄せて
- 月岡恋鐘誕生日に寄せて
- 風野灯織誕生日に寄せて
- 市川雛菜誕生日に寄せて
- 郁田はるき誕生日に寄せて
- 桑山千雪誕生日に寄せて
- シャニマス6周年に寄せて
- 櫻木真乃誕生日に寄せて
- 浅倉透誕生日に寄せて
- 田中摩美々誕生日寄せて
- 白瀬咲耶誕生日に寄せて
- 八宮めぐる誕生日に寄せて
- 七草にちか誕生日に寄せて
- 小宮果穂誕生日に寄せて
- 和泉愛依誕生日に寄せて
- 有栖川夏葉誕生日に寄せて
- 緋田美琴誕生日に寄せて
- 幽谷霧子誕生日に寄せて
- 鈴木羽那誕生日に寄せて
- 杜野凛世誕生日に寄せて
- 樋口円香誕生日に寄せて
- 福丸小糸誕生日に寄せて
- 西城樹里誕生日に寄せて
- 黛冬優子誕生日に寄せて
- 大崎甜花誕生日に寄せて
- 大崎甘奈誕生日に寄せて
- 第25回NHK全国短歌大会
- 劇場版少女☆歌劇レヴュースタァライト
- 群像短歌部8月号「名前」
- 自作連作「西ホー東ヘイ」
- まとめ
シャニマス短歌
芹沢あさひ誕生日に寄せて
ッタッタッタトンネルが鳴る反響をまだ見ぬ雪に聞こえるように
三峰結華誕生日に寄せて
飲み込んだ言葉は雨に流された好きって意味の全部で いいね!
斑鳩ルカ誕生日に寄せて
黒猫の背に羽なんて無くていい飛ぶように手を伸ばして 祈る
園田智代子誕生日に寄せて
日常もグラスに入れてデコレイトシェアしたくなるパフェに一匙
月岡恋鐘誕生日に寄せて
コーヒーがカレーを美味しくするように月の無い日も君は笑った
風野灯織誕生日に寄せて
左手で直線を描く方法を探すあなたに寄り添う右手
市川雛菜誕生日に寄せて
指先はステージ君の色を乗せ空にかざして春と帆走
郁田はるき誕生日に寄せて
上京も裸足に街が触れた日もあふれる春のバスターミナル
桑山千雪誕生日に寄せて
目を向ける 手帳に花を縫うように「今日は全国春日和です」
シャニマス6周年に寄せて
また雨が降(らなか)ったら来るといい声が飛び立つためのとまり木
櫻木真乃誕生日に寄せて
輪唱のように祝福やまびこは大きくなってあなたに返る
浅倉透誕生日に寄せて
心臓の音はフィルムに焼きついて火星に生きる君が映った
ハロー火星そっちはネリリでグーですかこれから歌ったのが見えますか
田中摩美々誕生日寄せて
夜の風 冷めない熱に気がついてあかねさすまで青を眺める
白瀬咲耶誕生日に寄せて
言の葉に編まれた花を少し摘み冠にして君に頂く
八宮めぐる誕生日に寄せて
白波だ 私が握り返すから君の手がまた強く応えて
七草にちか誕生日に寄せて
祝福はちょっと良い方に手を伸ばし長くなってたレシートを折る
小宮果穂誕生日に寄せて
さっそうと夏のま物をやっつけて日記いっぱいにしちゃえヒーロー!
和泉愛依誕生日に寄せて
重ねる手裏も表もなくなって月を映したラメ入りネイル
有栖川夏葉誕生日に寄せて
光跡を指先で追う 時の差を忘れるように星座になって
緋田美琴誕生日に寄せて
回転に体は混ざるイヤモニのリズムと鼓動を中心にして
幽谷霧子誕生日に寄せて
根が触れた先は誰かの空港で千年後また会おうね 朝露
鈴木羽那誕生日に寄せて
ノミコンダサイゴニ 君と目が合ってすべての光として白色
杜野凛世誕生日に寄せて
あいはぶゆー(君を眺める)残像はうみのみなもを背景にして
樋口円香誕生日に寄せて
熾火に似た手に触れる触れようと手を伸ばすともらい火、だけど
福丸小糸誕生日に寄せて
亀はまだ歩みを止めず空を見る遠くの川の音に笹舟
西城樹里誕生日に寄せて
ならきっと良いところだし行きたいな知らない街で熱いコロッケ
黛冬優子誕生日に寄せて
口許に甘くて甘いカフェ・オ・レほら目が合って見惚れて、(ばーか)
大崎甜花誕生日に寄せて
見上げれば波間にゆれるルミエールがんばった分海は深くて
大崎甘奈誕生日に寄せて
積雪に倒れ大きく手を振ってあなたの前は天使でいたい
第25回NHK全国短歌大会
鯨にも知らない海があるように実家のそばにできたLAWSON
劇場版少女☆歌劇レヴュースタァライト
火をつける身体が灰に変わるまで踊れあるいは今朽ち果てろ
群像短歌部8月号「名前」
東京のおばが引っ越し関西に来ても一生東京のおば
自作連作「西ホー東ヘイ」
仕方なく電子レンジは膨らむし黄色い爪は明日に剥がす
国道のガソスタに撒けタラバガニ歌えば事実として流れる
City to City 運ぶものにも宛先と照り返し 額、鼻、唇
にうろんがつくるものみな堰き止めて右手を握ってほしい、できれば
まあきっとマナーモードで見てないよ波打ち際にトロンプルイユ
まとめ
今年の目標は連作に挑戦だったので、投稿までできて良かったと思う。やりたいことはできたけど、実力不足もかなり実感。今の興味の方向は見えてきたので、もっと歌集を読みたいですね。
投稿も採用までこぎつけたのは非常に嬉しい。箸にも棒にもかからない状態から一瞬引っ掛かるところまで来られたので、来年以降はね、がんばりたいですとも。
シャニマス誕生日短歌もなんとか全員参加できて良かった。今年は厳しいかと思ったが。来年もできるところまでがんばりたい。コミュ読むきっかけにもなるので。
ほなまた、よろしゅうね。
「ぼくのお日さま」感想
めっちゃ良かった。いやー……良かった……切ねえ……
太陽が昇ってまた沈むような映画。暗いところから明るくなって、また暗くなっていく(でもまた明日がある)。
おおよそのあらすじは予告編を見てください
ここからはネタバレも気にせず書きます。ネタバレ気にするような作品ではないと思うけど。
誰もが言葉にできない思いを抱えている映画だと思う。タクヤがその中心として吃音があるけれど、さくらも、荒川も言葉が少ないから、きっと本当に考えていることを言ってないと感じる。むしろタクヤが一番言葉を尽くそうとしているかもしれない。でも2人が悪いわけではなくて、さくらは自分の中にある感覚を表現する言葉を知らないような気がするし、荒川はきっとたくさんの経験で諦めてしまったものがあるのだと思う。その言葉の少ないことによるすれ違い。
序盤のシーンから、感情のすれ違いが感じられる。さくらのスケート練習に見惚れるタクヤを気にしている荒川、それを見て荒川が自分を見ていないことに暗い気持ちになるさくら。という構図。うまく噛み合っていない様子がここでよく現れている。
タクヤのスピンをやってみたいという気持ちに自分を重ねたのか、昔のスケートシューズを貸して、スクール後に教えてくれるようになる荒川。タクヤの上達にどんどん熱が入って、タクヤとさくらでアイスダンスをしようと言うのは、本当に2人のためになると思っただろうし、他の何かも託されていたように思う。
3人の交流が深まっていって、どんどん朗らかで、柔らかく、温かい空気に包まれていくのはたまらなかった。池の天然リンクで練習して遊ぶシーンはそのピークだろう。本当に楽しそうだった。3人でそれぞれ回しあって、雪に飛び込んで、幸せそのものだったろう。タクヤの野球もホッケーも上手くいってないころの無気力感とか、さくらから感じる仄暗さがここでは全くなくて、一番輝いてる時間だった。冒頭にも書いたように、これは日が昇って沈む映画だと思うけど、ここがまさしく真昼間だった。
でもその後さくらにあった荒川に対する憧れ(恋なのか?序盤で「荒川先生かっこいいよね」にピンときてなかったので違うのかも)も瓦解する。というよりも、不信感が再燃してしまうが正しいかもしれない。自分のことを見てくれていないんじゃないかとずっと感じていて、それがあの恋人といたシーンで決定的になってしまった。時代が1990年代後半〜2000年代前半だから、同性愛者への差別心は今より強いものだろう。今ならそれは差別でよくないことだよと言えたり、むしろ中高生の方がその意識が高いかもしれない。けれどさくらは当時の中学生で、荒川先生への不信感が差別という形で出てしまった。
さくらは母親とあまり会話していないように思う。序盤に車内で荒川と母親の会話を聞いている時、母親が「あまり話してくれない」と言っていたり、アイスダンスに対して「結果出なくて時間の無駄でしたとかやめてよ〜?」と言われ無言で返している(ここは別のことを考えているということでもあるだろうが)。普段から結果を求められていて、自分の楽しさを中心にスケートをしているわけではないのかもしれない。さくらは色々な気持ちを抱えていて、それをうまく吐き出せていないように思う。それが拒絶という形になってしまったのはすごく苦しい。その後教室で1人机に突っ伏している姿は、自分がしたことを正しいとは思っていないようにも見えた。何か棘のようなものを抱えてしまった感覚がさくらの中にもあるようにみえる。さくらのしたことはよくないことだけど、それを断罪するのは違うような、その棘を抱えて生きるしか選択肢がないような、そういう息苦しいものがある。
荒川はさくらに対して何も言わない。さくらのことをタクヤにも言わない。荒川はきっとこれまでの人生でたくさんの誤解や差別を受けてきて、話しても分かってもらえなかったんだろうな、というような諦念が滲んでいる。だからさくらの親の嫌な言葉にも(またか)というような気持ちがあって、タクヤの「やっぱりアイスダンス嫌だったのかな」に自分がきっかけかもしれないとは話さないのかもしれない。荒川は最後恋人との対話も少なかった。もうあの段階ではこの町には居られないと覚悟を決めていたのかもしれない。それはこの町に来る前にも同じような経験をしたんじゃないかと思う。全部想像だけれど、荒川には過去の空気が積み重なって今があるのを感じる。
荒川はタクヤに何も話さなかった。何も話さなかったから、中学生になったタクヤとなんの衒いもなくキャッチボールができたのかもしれない。キャッチボールは本当に言葉のキャッチボールだった。暴投して「ごめんね」と謝る荒川はとても切なかった。二人がうまくキャッチボールできていることは、二人が心を通わせられていたことの証のようで、それがこの町を去る荒川にも残っていると嬉しいと思う。荒川はこれから孤独になって違う町で暮らすのだろうけど、タクヤとはつながっていることを覚えていてほしい。
一方でさくらにとって3人の時間が無駄だったのか、荒川の指導は全てなかったことになるのかというともちろんそんなことはなく、最後のシングルで月の光を踊りきるシーンは本当に美しかった。荒川の言った通り、アイスダンスでやってきたことが活きている。だからこそ切ない。さくらのスケートには3人での時間が残っている。全く言葉のないシーンだけど、さくらのスケートを見るだけでそれが伝わってくる。すごいシーンだった。
タクヤが最後さくらに何と言うかの直前で映画は終わる。何と言ったのかわからないけど、当たり前の日常のように、あいさつだと嬉しいかもしれない。生活はこれからも続くから。
あとは細々した部分。タクヤの友だちが本当にいいやつだと思う。タクヤがスケートをやる女子を見ていたことをからかう姿は小学生だけど、その後タクヤがホッケーやめてスケートやるって決めた時は応援するし、「俺がキーパーやろうかな」と言う。最高の友だちかも。
池松壮亮のコーチ演技がうますぎる。半年で身につけたらしい。外からコーヒー飲みながら見てる姿とか、並走しながら指導するところも上手いし、指導でのポイントだけ言ってまた練習させるのとかすごくコーチだ。3人で回し合う時の池松壮亮が、コーチだから回されても体幹ぶれませんって演技すごすぎる。たった半年で身につけられる技ではないだろ……と思う。
今じゃないっていう要素が面白い。タバコ、カセットテープ、有人ガソリンスタンド、ダンボールにいれっぱなしだった1993年のカレンダーとか、90年代の雑誌とか。雑誌がそのあたりなら、今は2000年前後だとわかる。詳しい人は車とか、他のアイテムでも気が付けるのかもしれない。
今じゃない理由は、さくらとさくらの親の差別心を隠さない描写とか、携帯も電話がメインのところにあるのかもしれない。個人的には、この町から離れる荒川に、もう2度と連絡を取る手段がないのが大きいように感じる。スマホに残っている連絡先ってどちらかというと連絡できない意思の方が強くて、手段としてはできる気がしてしまう。物理的に全くできない時代ではない。できるできない、するしないは意味が違うとよく考えているが、そのできるできないの部分を残したかったんじゃないかと考える。
監督奥山大史は米津玄師「地球儀」のMVや映画では2018年に「僕はイエス様が嫌い」の監督をしている。まだ前作の映画を観られてないが、「地球儀」でその撮影の美しい空気感を見られるのでぜひ観てほしい。
本当にいい映画でした。冬に観られてよかった。
東京見聞録202409
おたおめイベしに東京へ(バッタを倒しにアフリカへ)
応援してる人が誕生日イベントやりますってんで、東京に行きました。一泊して観光もした。その記録を書いています。この通りに監視カメラを追えば自分が特定されてしまう。
移動
前日の夜は一泊分の荷物をつめ、旅行用に本を選んでいた(今読んでいる本が嵩張る上、より旅行気分に合った本を読みたいと思ったため)。我が家は家中に本がある。どんな気分でも読める本が必ずある環境だ。なんなら読むペースより買うペースが早い。これを幸福と考えるかどうかは人それぞれだが。そんなこんなで読みたい本を探して家中ひっくり返し唐突に整理整頓を始めて深夜1時。労働に行く程度の早い時間には起きなければいけなかったのでぱぱっと2冊ほど鞄に入れて就寝した。起きられるか不安だ……
果たしてなんと、一切寝坊せず起床!なんなら普段より目覚めが良かった。こういう朝がずっと続けばいいのにね。身支度をして、平日より混む電車に乗って、新幹線に乗る。三連休だからか人がとても多い。
新幹線は車内販売が終了して、かの「シンカンセンスゴクカタイアイス」ことスジャータのアイスはホームの自販機で売っていた。この自販機、現金は使えず電子マネー系のみでした。普段現金派の上、交通系ICカードにも千円未満しか入っていない自分は「こういう現金使用者を淘汰しようという行いはいかがなものか」というような表情で恐る恐るICカードをタッチ。残高があり無事購入できたのであります。普段自販機電子決済をしないので操作が分からずかなりまごついて、インターネット慣れてない世代は今大変なんだろうなと思う。いや別に世代とかでなく、こういう手順の多い諸々が苦手な人は同世代にもいるだろう。役所の手続きが苦手な人が簡単手続き!できるようにデモをしようとするけど申請書が多すぎで挫折、とかあるかもしれないな。
アイスは美味しかった。車内販売と違って外で持ってる時間があるので、そんなに固くはなかったです。シンカンセンスゴクカタイアイスって全部3拍子で良い。ドラムで「ドンドンパン! ドドカドドカドコシャーン!」みたいに叩いてみてください。
イベント会場がめぐろで、新横浜で降りた方が早いらしいので乗換案内に従う。新横浜はJR以外の電車への動線が雑かも。少し道に迷う。もっと派手色とかデカデカ矢印で案内してほしい。地面に地下鉄色の矢印書いて、人を制御しよう。
目黒
三連休だから人が多い。満員電車だ。でも通勤時はこれ以上と聞く。現状で動けないぐらいなのに、平日はこれ以上詰められるってなんかの法律に引っかからないんですか?到着20分で東京では生活できないと改めて思いシオシオ……となる。降りる時、ベビーカーを頑張って降ろそうとしている保護者の後ろだったのだけど、自分の後ろは(自分で隠れて)見えてないのかめちゃくちゃ押されて、(自分が耐えられなかったら大変なことになるかも……)と不安になった。なんとか無事降りられた。自分はいつも生ぬるい甘えた電車に乗ってる電車箱入り娘です。プラレールの電車を開けたらむき出しの電池があることをたまに思い出す。
会場に着いて、物販を済ませる。開場まで暇になったので、昼食と休憩ができる場所を探す。鞄が大きい人間が入りにくそうなオシャレな喫茶店は2人組や家族連れが多い。散策ついでに駅周辺のお店をダラダラ見る。旅行の時でもチェーン店に入ることに大きな抵抗はないが、せっかくなら地元にあまりないチェーン店にしたい。そう思っているとちょうど良い感じの知らない喫茶店(たぶんチェーン店)を発見。それほど混んでもなかった。ここまでの文章はその喫茶店でサンドイッチを食べながら書いていました。
ここから夜の部のイベント終わりまで割愛。めっちゃ楽しかったけど、この記事が倍ぐらいになるので。また書けそうなら書こうかな。思い出は文字にしなさい。そう言われて生きている、自分に。
池袋
ホテルまで移動。池袋で若干安めのところを予約していましたが、ゴリゴリ歓楽街の中でした。そりゃ安いぜ。荷物を置いて晩御飯を食べに出る。もう遅めでしまってるところも多いし、コスプレしているキャッチが道に並んでいて怖いので適当な店にさっと入る。かつや。こういう時に聞いてるものってなんとなく記憶と結びついて覚えてしまうな。ポッドキャスト「こたけ正義感の聞けば無罪」は面白いし、コーナーで法律相談の相談っていう、救急かわからない時にかける7119みたいなこともしてます。
翌朝。ゆっくりしてたらホテルの朝食サービスぎりぎりになる。ギリギリだったけどそれなりに人がいた。あと働いてる方がスーパーで働いてる人と似た雰囲気だけど、外国人観光客向けに英語で「もうすぐモーニングサービスの時間終わります」とアナウンスしていた。流暢めで、この人がどの程度話せるかわからないけどこの仕事は長いんだろうなと思った。英語できるように練習しないとな。なんか英語話せないと思ってた人が話せて驚いた、みたいな内容に見えますね。そういう意味ではある。これまでの人生の生活でパートのおばちゃんへのステレオタイプが自分にあって、そのステレオタイプのおばちゃんは英語が話せない(話せても発音は日本語的だ)から流暢で驚いた、という意味です。よくない方のステレオタイプ持ってたな。昔からやってる喫茶店の店主が英語話せるようなもので、仕事で必要になったから鍛えられたように見える人。個人個人ではそうなのかは判断しようがないので、今日の人が元からできたのか、仕事中に覚えたのかは分からないけど。観光地や留学生が多い環境の人は特に必要があってそうなるのだろうからすごいなと思う。できる限りこの人たちの時給を高くしてください。
池袋ジュンク堂に行く。「ストーナー」を紹介してる原宿のパネル、面白いな。『殺人犯はそこにいる』が書店員のオススメコメントでカバーされてるっていうのがあったけど、それのさらに発展系だ。間接的にも関係無い人がパネルになってコーナーができている。原宿選書コーナーとかないのかな。できるのかな、これから。
普段よく行く本屋で売ってない本を見つけたので購入。他にも知らない本をたくさん見つけて困った。池袋ジュンク堂は小説や新書以外の特集が入り口付近にも大きくあるのが良い。無数の興味の入り口があることを実感できる。
出版記念イベントがたくさんあることを知る。どれも面白そう。出版界のロフトプラスワンだ。ロフトプラスワンも出版界には近いか。東京って需要が少なそうなものも母数でカバーしてるな。
中野
ざっと眺め終わったので中野に行く。中野ブロードウェイ、5年以上前に一回来た時はぼんやりなんでもあるな〜ぐらいに見てたけど、今は宝の山に見える。川島小鳥の「BABYBABY」売ってますよ!有名な絶版本ならある程度見つかるのすごい。「スパイダーマン スパイダーバース」の設定資料集が日本語版と英語版あった。日本語版が1.5万超えという手に入らなさです。英語版が2500円だった。迷ったけどもう2度と出会えない本だと思ったので……。一回身内に相談の電話、という形の後押しをもらってからですけど。身内が欲しそうな本も見つけたので謝礼とお土産を兼ねて購入。見つけられなかったけど、映画じゃないDVDとかあるのかな。スパイク・ジョーンズのMV集探してます。
ブロードウェイ内の喫茶店。喫茶店のナポリタンが大好き。喫茶店のナポリタンとミックスサンドはもっと評価されていいだろ。タバスコというのをはじめてかけてみた。辛いのは苦手なので2滴ほど。ちょっと辛かったけど、匂いが変わって面白い。辛くなければタバスコの風味好きかも。辛いのは苦手なので、辛くない匂いだけ足すものってないのか。1滴だけ入れればいいのか。
コーヒーと伝票が置かれる。伝票の裏に「天井のパイプ模様は世界各国のグランプリ、レース場です。」と書かれていて初めて天井に加工されたパイプが吊っていると知った。気が付かなかった……いや、視界には入っていたはずなのに見えてなかった。パイプでできたコースはマリオカートdsの下画面の地図とほぼ同じ。不思議な環状構造で、天井じゃなかったらずっと眺めてられるのにな、首が痛い。
上野
少し混み始めたから退店。昨日東京国立博物館の特別展を薦められたので上野に行く。東京来るたびに上野に行っている気がする。数年前、平日の月曜日に観光した時も上野に来て、すべてが定休日でほとんど人がいない上野にも来たことがある。でもまだ行ったことない場所も多いから、まだまだ楽しめる。最高エリア。不忍池も良い。東京の良いところはこういう自然や公園施設が大きいこと。人が多すぎてマイナスも多いけど。
東京国立博物館は5年以上前に来たことがある。その時はたまたま黒田清輝展をやっていて、常設展を観てせっかくだしと名前も知らずに入った。めちゃくちゃすごくて、展示説明ですごく重要な人物と知っていく喜びもあった。啓蒙の喜びですね。嘘みたいな量のお金を入手して、何も知らない博物館・美術館の特別展に行きたい。今回の特別展も全く知らないものだったのでわくわくしてたのだが、入口に「本日の特別展の入場券は終了しました」の文字。事前予約しといた方が良かったらしい。人が多すぎる、東京め
せっかくここまで来たので常設展に入る。東洋館は入ったことがなかったのでまずはそっち。アジア圏の文化は全然詳しくない(別に欧米や他の地域に詳しいわけでもない)。知らないものばかりだったけど、面白かった。エジプトのミイラもありました。頭部がまんま見えるのでかなり怖い。中国の石板が展示されていた。フック状の留め具が上にしかなくて、下からずり落ちるのでは?と気になって見たらマットな素材の台があった。これだけでいいのか?とよくよく見たら、おそらくこれ石板ごとに形を調整していて、パズル状にきれいにハマるようにしている。下が斜めに削れているものはその分斜めに盛り上がってるし、手前と奥の削れ具合にも対応している様子。すごいぜトーハク。イスラム文化圏とか中央アジアあたりの文化を知りたいな。他のさわりだけ知ってる感覚と同じようにしたい。無知より小ちゃい知
本館に行く。アニメ時かけの階段。登った先は「日本美術の流れ」。いきなり火焔型土器!教科書で見たことがあるやつが立体として目の前にある!やば!おもろ!思ったよりでかいし、中は割とツルツルだ。そのすぐそばに馬形埴輪と銅鐸!馬形埴輪嘘みたいにでかい!冗談?でかいとウケるから?銅鐸はドータクンみたいだな、ほんとに。周りのぴろって出てるところこんなに薄いんだ。みたいなことを山ほど思いながら歩く。教科書で見たことあるやつとか名前知ってる人とかのオンパレード。すごい。3回は行った方が良い場所。仏像を後ろから見られたりもするのすごい。経の写しとかの類はよくわかってないけど、人によって筆記の特徴が違って面白い。あと上手すぎてデジタルフォントかってぐらい文字が同じはらいとはねをしている。
一階はジャンル別展示。仏像が大きい。刀は研ぐと短くなるから、よく使われると柄と留める位置を調整するため穴が増える。と聞いたことがある。穴が近くにあるやつみると「ウェ〜」と言っちゃった。他より太く見える刀って特殊なのか、あまり使われてないのかわからないな。詳しい人とこういうの見てみたいな。詳しい人(音声ガイド)もありだな。
漆とか金工品の材料、作業工程の解説があった。ちらっと見たことはあるけどあんまり覚えられないので、こういうところで解説があるとありがたいなあと思う。また忘れるかもしれないけど。そのうち覚えたいね。
色んなところが文化資源をデジタル化したり、博物館法でデジタル化が求められるようになったりでインターネットで見られるものも増えてきたけど、立体物は実際に見た時に飛び込んでくる情報量が全然違う。茶碗とかは触れると1番良いんでしょうけどね。
アイヌ、琉球文化のコーナーもある!このあたりもちゃんと知りたいな。何から読めばいいのかな。
保存と修理のコーナー最高ですね。もう一回見ないとわかんないじゃん!と思ったけど、先にこのコーナーあったら展示物見ないで展示方法見ちゃうもんな。こんな大変なことやってるんだからもっとお金が必要なんですよ。大事にしてくださいね、文化を。
疲れた〜ってめちゃくちゃポジティブな気持ちで思った。一階は閉館ギリギリでだいぶ駆け足に見たから、今度は朝から行きたい。他の館は入ったこともない。また上野に来ないとな。1週間ぐらい泊まって全部上野行きたい。
閉館時間になって上野駅に向かうとたくさんの人間。家族で科学館や動物園に閉園までいた人生を、ここにいるみんなはいつか思い出すのかな。家族と出かけた記憶は断片的で、どこの科学館かとか、どこの動物園かとかは覚えてない。幼少期の写真が時々出てきて、こういうこともあったな〜と思う。そういうことが、今日もあると良い。
東京駅とおわり
東京駅は人多すぎさいあくエリア。お土産を買う。人の少ないお土産屋でお会計中に「人多いですね……」と言ったら「三連休中日なんで明日はもっと多いかもしれません」と言っていた。これより多いのか……。「大変ですね……」と言うと店員さんは微笑んでいたけど、内心どんな気持ちだったんだろう。
東京駅不正確豆知識。お土産は改札外が充実しているが、駅弁類は改札内に充実している。次回から活かします。
新幹線で食べる駅弁のような特別←マンションポエム。楽しかったな〜〜って思いながらこの文章を書いている。外は真っ暗で新幹線からの景色も何もない。このあたりって今新幹線の音だけが響いてるのかな。虫の声とか風や水の音も新幹線が飛ばして行くのかな。
新幹線が駅に着いたらイヤホンからくるりの「ハイウェイ」流れるのサイコ〜!帰宅!終わり!あざした!
「ラストマイル」感想
ラストマイルを観た。
とても良かった。ぽつぽつと感想を書くし、ネタバレもある。
事前にアンナチュラルとMIU404を観たので社会問題に対して焦点を当てるだろうなと思っていた。ただその範囲が想像以上に広かった。ネット通販を通して、その倉庫で働く人、その倉庫から各配達拠点に運ぶ人、最後それぞれの家に運ぶ人。運んだ先に人はいなくて、みんなきっと働いている。それがシングルマザーだったりもする。自分たちの日常ではその全てが見えておらず、ネット通販でほしい商品をクリックしてそれが数日以内に届く間、機械とテキストメッセージだけがそこにある。見えなくされているものを見えるように描いて、そこにある全員の苦しみを誠実に描いていたように思う。全員が苦しい。そしてその苦しみの原因、観客の感情の矛先を上手く操作している。爆弾を仕込んだ筧まりかは自身の恋人がDAILY FASTのせいで自殺を図ったと訴え、恋人の山崎佑が自殺を図って止めようとしたDAILY FASTのセールは「お客様のため」つまり私たち全員のためにやっていると主張する。爆弾を作った人間が悪いと矛先を向けようとすると、彼はそのお金を借金と親のために使い果たしたと遠い目をして答える。行い自体が許されることではないのだが、100%悪人だと断罪できるような存在としては描かれない。「お客様のため」という「マジックワード」を使用してどんな手を使ってでも稼ごうとする会社が悪いと言えばそれまでなのだが、それを支えているのは楽に、便利にネット通販を利用する私たちである。最後に配達会社の賃上げ要求を飲み、DAILY FASTは一個あたり20円で160億払うことになるという。しかしドライバーは100個で2000円で「大して増えねえな」と言う。"What you want?"と何度も問いかけられて終わるのは「あなたはこれからどうしますか?」と聞かれているように思う。
上映が終わってスクリーンを出ると、大量の空き容器を処理する劇場スタッフがいた。働いている人がこんなに近くにいる。これだけ忙しくても1000円と少しの時給でたくさん回されている。この作品はそれに対してどう思うかと聞かれている。しかも五十嵐が「俺に何ができたって言うんだ」という嘆きにエレナは「誰も、何もしなかったんですよ」と答える。だから私たちは何もしないということは許されなくて、何ができるか考えなきゃいけない。本当は私たちが、労働者を守らないネット通販でものを買わないことが一番良い。でも個人の努力だけで解決できるとは思えない。それは五十嵐に対抗するのにエレナの用意周到さが必要だったことから明らかだ。私たちが徒党を組んで闘うか、あるいは闘う人を支持するか。それが必要だった。それだって相当難しいことで、毎日インターネットでは分断と差別を目の当たりにする。でも私たちは一つ一つ小さくてもやるしかないんだろうな、と思う。まずは過剰な配達を減らして、再配達を減らせるように確実に受け取れるようにしたり、自分で取りに行ったりする。考えることを辞めるのが一番良くないだろうな、と思っている。
細々した部分
伏線というか情報の見せ方がすごく好き。洗濯機はわかりやすいと思う。あと途中エレナが早歩きで倉庫を進む時並走しているコンテナが印象的に映っていて、これが後々ベルトコンベアーの速度を理解しやすくしていると思う。
ドラマ勢がそれぞれの時間を過ごした先で生きているのが良かった。あと筧まりかの行動に気がついた中堂さんがその覚悟を誉めるところが、彼の生きた道との共鳴があって良い、というと語弊があるが、あの作品の中では彼にしかできない発言で、そこに救われる心もきっとあるはずなんだと思う。
私腹を肥やしている(と思われる)存在が描かれていないな。それはさっき述べた内容に近いけど、明確な敵が出ないのに近い。上の方の立場の人たちが誰一人休んでなくて、全員命を削って働いている。いったい何のために?と思う。私は資本主義(新自由主義)が嫌いだからか、こんなに命を削って金を稼ぐことが幸せそうには見えなかった。だからこそ命を削っても稼げない人たちがさらに厳しく映るのだけれど。この社会でいったい誰が幸せなんでしょうね。
これはうまく伝わるかわからないし、誤解を招くかもしれない。山崎がベルトコンベアーを止めようとしたことって、世の中では「迷惑」と捉えられると思う。日常で電車が止まった時の反応がまさしくそれだろう。私自身はその行動を是とすることはできないしできれば生きてほしいと思うけれど、一方でその思考の流れを否定しきれない感覚がある。山崎について言えば、命を賭けて止めたかったベルトコンベアーがまた動き出してしまった絶望を、どう受け止めたらいいかわからない。彼が命を賭けなくても別の止め方があったはずだと言うのは簡単なんだけど、毎日見る景色の中の「引き金」がだんだん視野を狭めてそれ以外の選択肢を隠すというのは想像できてしまう。行動は否定しなきゃいけないけど、感情までは否定できないという話。
おわり
多くの人に見られるであろう作品で不可視化される人を描くことには大きな意味があると思いたいし、できるだけ多くの人に届いてほしいと思う。劇場で受け取ったものが何なのか、考えていたい。
重々しいところばかり書いたので明るいことを最後に書きます。刈谷刑事が「ロジスティクス」言えた時に劇場に微笑が起きて「映画館で映画見てる!」という気持ちになりました。