クラゲドーナツ

クラゲドーナツは虚無の味

2021年の日記を省みて

そういえば最近ここに日記書いてないなと思って、ふと毎日書いていた時期の記事を見てみた。

2021年後半によく記述している。あんまりはっきり書いてはないけど、2021年6月頃から糸がプッツンといってしまい色々休んだ。プッツンの割には軽いものだったので全てを停止することはなかったのだけれど、それでも朝起きて何もできず寝る生活も多かったみたい。おかしくなってすぐスマホに日記をつけ始めているが、どれも寝てばかりと書いている。どれも見てられないので公開してなくて良かったと思う。

大学院生だったので色々相談して、とりあえず後期からは行くだけ行ってみた。はてなブログに日記書き始めたのもこの時期。苦しさも見え隠れするが回復傾向を感じる。何かが大きく変わったわけではないし、内省的な考えはそのままだけど、少しだけ風通しの良さがある。今みると共通する考えもあるし、最近考えてなかったこともある。そのほとんどを忘れているので、こういう記述は積極的に残しておくべきだと思った。自分がどういう人間か他人事のように見られる。

苦しかった時期、相談の中で自分の完璧主義的考えと真面目さと不真面目さが露わになって、これまでの生活全てに関わる苦しさが見えてしまった。ちゃんとしなきゃと思ってたし、一度決めたゴールや到達点を動かしちゃいけないと思っていたし、それが全くできず先延ばしにして、最後には全部投げ出してもういいやってなったり、それすらもできず苦しみもがき死んでいた。

今はこの考えを(全部ではなくても)おおよそ変えられている。特にゴールや到達点を変えて良いということを知った。一度決めた方法でゴールできないなら方法は変えていいし、それがダメならゴールの設定が間違っていると知った。色々変えながら、時間内に終わることをやればいい。まあなんやかんや頑張る必要はあるかもしれないけど、途方もない先にある天竺を目指すんじゃなくて、隣町の喫茶店に行くことを考えればいい。そういうことを知った。

自己啓発的で説教臭い内容になった。人に言いたいんじゃなく、自分の中でそういうパラダイムシフトがあった。これ以来自分の中のしんどい状態を中に溜め込むんじゃなくて、外側に置いて考えられるようになった。自分の内向的で内省的な面は変えられないし、それを使って反省すると良い方向に進むわけがないので、環境やルール、システムの変更ができないか考える。人は必ずミスをするから、人がミスしないような設計をする。これをポカヨケというらしい。フールプルーフともいうらしい。

世の人が結構不真面目ということも知った。わりと適当でも世界が周るらしい。なら全部できなくても良いかと思えた。よくよく考えたら誰も全部はやってない。ごく稀になんでもできる超人がいるけど、あとはそれぞれちょっとずつやっていて、できないことを他の人がやっている。自分は1人で、他人は無数だから、比較したらそりゃあ他人の方が上に見える。誰もが自分より上の能力を持ってるし、逆に誰もが自分より下のところを持っている。

いまだに自分に何ができるかよくわからない。就活という仕組みが苦手で本気でやらず避けてきた(今生活できてるのは本当に運が良いと感じる)。だから自己分析をしたことがない。まあやったところで自分がわかるとも思えない。内向的で内省的な人間で、なるべく人を傷つけたくないという気持ちと架空の他者をクソだと思う気持ちを持っている。それぐらい。でも一応生きて生活している。自分が好きなものはたくさん知っているので、なるべくそれに触れられるようにしている。あと最近孤独を恐れて、内向的な性格をちょっとだけ改善しようとしている。「改善」は違うな。まるで外向的な方が良いみたいだ。それは外向的な人が決めたルールで、内向的でも良い。ただ自分は人と関わりたいので、少しずつでも関わるきっかけを作ろうとしている。そういうことだけ知って生きていれば、まあいいかと思えている。

今年度は恐ろしく行動的な生活で、21年の頃からは想像もつかない生き方をしている。自分でもこんなに作品を観たり、出かけたりできていることの方が不思議だ。基本家から出たくない人間だと思っていた。いややっぱり基本はそうなんだけど、身体の中にオンオフのメリハリがついて、どうするか選びやすくなったような気がする。やる気スイッチが首の後ろにあるのかもしれない。

21年のころ、何もできなくても良しとして良かった。何もできない中でも、食事しかしてなくても、とりあえず今日を生きて終われることを良しとする。これもゴールを動かすということかもしれない。

ここまで書いて読み返して、まるで転生して何もかも入れ替わったかのように見えた。そんなことは全然ない。変わったことばかりあげつらってさも変わったという風にしているが、変わってないこともたくさんある。でも変わったことがあるだけでいいかなと思っている。毎日毎日同じ日になって死んでいくことを恐れて生きているけど、お昼ご飯を違うもの食べたり、帰りの電車が一本ずれたりしている。それぐらいで良いし、それでだめなら、普段食べないご飯を食べたり寄り道して帰る。自分にできる変化でゴールにする。今のこの考え方が自分の生活と合っていて息苦しさが減った。安直な生きてるだけで偉いよとか、人生は輝いてるよとか、本当にむかつくぐらい嫌いなんですけど、暗闇の中の小さな小さな明かりぐらいは光っていると思う。

着地点を見失ったので、最近行って良かった本屋のフェアを書きます。

「アトロク・ブック・フェア2024」(https://www.tbsradio.jp/c/abf/)

さようなら、またね