クラゲドーナツ

クラゲドーナツは虚無の味

【さよならごつこ】について考えたことのメモ

 シャニマスの【さよならごつこ】杜野凛世のコミュを読んだ感想というか、考えたことの断片をメモしておこうと思う。普段の日記以上に散文的になってしまう可能性があるが、書き出しておかないと忘れてしまうものを感じたので早く書きたい。
 
 南天について。花言葉は「私の愛は増すばかり」。「難を転じる」に通じるから魔除けや厄除けにも利用される。今回は花言葉とその実の赤さに焦点が当たっているんじゃないか。空の青さと実の赤さが対照的に感じられるという描写と、空が南天の美しさを褒めるのに対し南天はその空が遠いと感じているのではないかという凛世の考えは、そのままプロデューサーとの関係、距離感をそう感じているかのようだと思った。
 
 「遠きにて」という言葉で「ふるさとは遠きにありて思ふもの」という言葉を思い出すが、今回はふるさとに戻っていることも合わせて「遠きにありて人を思う」ということだろうか。
 姉とその夫の会話を間近で見て、そのささいな会話から好きな人の声を聞きたい、自分も同じような会話をしたいと思う。その恋心は大変愛おしく見えた。またスマホの画面越しに見る凛世の美しさたるや。
 
 常盤というタイトルには常盤色というだけでなく、永久という意味が含まれていると考えてもいいだろう。何が永久なのか。二人の間に流れる時間、というよりは凛世にとってそう感じられるということかな。
 デートの前日から何を着るか悩み続けて、いざ決まったとなればテレビのラッキーカラーでは違う色を言われてしまう。あの年末にこの色があればもっと映えただろうにと思いつつ、その声にはそれほど大きな落胆はないように思う。そういった服装のことよりも一緒に過ごせた時間が楽しかったと思えているということじゃないだろうか。
 
 trueの「我に帰れ」という言葉は以前の【われにかへれ】と同じだなと思って調べてみると「恋人よ我に帰れ」という曲があることを知った。合わせてやくしまるえつこの「少年よ我に帰れ」もおそらくこれが元ネタだろうと知った。うれしい。「恋人よ我に帰れ」の歌詞を見ると今回の内容と関連が見えてくる。https://www.uta-net.com/song/94630/
ごっこを通した「恋人よ我に帰れ」だと思うと視界が開けてくるように思う。疑似的な別れを通してその苦しさを経験する。「戻ってきて」と願う。直接的にそれが表れるのは【われにかへれ】だと思うが、今回はそれが凛世の中で完結しているのかな。
 
 以上。
 本当に箇条書きのメモ書き程度のものだが、散らばる前になんとか収集できたと思う。これまでの凛世のコミュをもう少し読めばまた見えてくるものもあるかもしれない。【われにかへれ】と「恋人よ我に帰れ」は個人的にそれほど強いつながりとは思えないので、もう少し見落としているものがあるかもしれない。
 ひとまず【さよならごつこ】は凛世の恋心の可愛らしい様子がたくさん詰まったコミュではないだろうか。
 年始からいいもの見れてとっても嬉しい。今後も楽しみ。