クラゲドーナツ

クラゲドーナツは虚無の味

2018-01-01から1年間の記事一覧

11月11日〜12月4日

河川敷ネコ見たあの日見上げたら姿聞こえど声見えぬ陰 窓の外浮かぶ未来を睨む像流れるネオンのシルエット達 改札に裏向きで入れる定期券毎日できる1秒のデモ 秋の嵐を知らぬ人舞い散った後しか知らず落ち葉と名前を アップデートを待つ時も想ってた 長くな…

10月24日〜11月3日

風邪引きの瞳に刺さる光 過去現在未来永遠の咳 点滅の駐輪場と鈴虫の鳴き声だけにぽつねんと濡る 欄干と朝日が架ける黒鍵を歩いて奏で走り響かせ 深空の僕から深海の君へこっちは逆に明るい青だ 石畳土石畳変わりゆく足の裏だけ気がつけない夜

10月15日〜10月21日

気になった特設展は口実で覗きたかった会いたいの数 背景を変更しました 糸を切り人差し指に結ぶトモダチ ステッカータイムカプセル閉じ込めた今日の空気と最小の僕 メモ帳に残った「わ」の字暗号と思い込んでる探偵わたし バス停で後光差す君微笑んで世界を…

10月11日〜10月13日

空調のファンファーレからアナウンスあーもう疲れたので帰りたい したいことよく夢に見るらしいけど最近君のとこ行ってない 鉄馬の低い嘶きささやきに叫び笑ったポークカレー 「パーマなの?」うん、巻いたんだ「そっか」うん。元からだったら見られたのにね…

10月8日〜10月9日

燃える暮れ空を朱色に染め上げる息を潜めた闇を恐れて 歩いても立ち止まっても揺れているムーンリバーはただの電灯 暗いからここからならと見上げてもノイズ程度に輝かない星 朝と夜すれ違ってた着物柄数えきれない運命の花 非常口扉開ければ走る車道掴んで…

10月4日〜10月7日

フラッシュバック殺したい一心で割ってしまった虚像の孤独 ロング缶のたった一けたではないかわらいあえたことだけみるな 思い出売買してます嫌ならば嫌なものほど高価買取 陽光のバイシクル乗り曇天のミルフィーユより速度を上げろ マラソンの周回遅れまだ…

歩くこと。歩き続けること。

バスに乗って下校していた夜、理由のわからない焦燥感と不安に全身を包まれて、私は逃げるようにバスから降りた。川沿いのバス停。街灯も少なく、暗闇に包まれた川が轟々と流れている音に辺りは満たされていた。 暗闇の川沿いを歩く。影そのもののような塊が…

9月26日〜10月2日

図書館に築いた都平常からは程遠い半日天下 鴨川よ私を攫っていけ二度と戻りたいとは思えないよう 同じ時同じ景色を繰り返し忘れないでよ忘れないでよ 夢うつつどちらの記憶かわからずに都合の悪い方を選んで まどろみの足跡たどる市営バス目覚めようと飛び…

9月17日〜9月22日

バス停が向こうに見えたから 私エスカレーター昇っていくの タコになった皮はがした深夜2時デートしようと連絡をして 証明に近づいた虫何回もぶつかりながらそれでも光を 初めてピアノを弾く人の一音を確かめているベランダの雨 とんでもない悪夢を見た事実…

夜中にブログ更新していいことなんて何もない 大怪獣カメラ

なんらかの理由で眠れない夜。そういった時に更新するのだから、意味もなく詩的で意味深な言葉を並べてしまい、後日みて後悔するようなものが生まれるんですよ。 最近始めた短歌のようなものと詩のようなもの、なぜ始めたのかということの経緯には色々理由が…

9月12日〜9月15日

絆創膏ないと言ったの治るまで君が近くにいる気がした 攫ってと揺れてるピアス見つめてる静寂の音知らない水面 鳴り響く音楽に乗る外国と私の間にある国境 エレベーターの隙間からこちらを見てる一瞬の存在証明 自動車とキャリーケースの分け方は中に何人詰…

9月6日〜9月9日

風よりも速く走れ新幹線僕と記憶を置いていけよ 偶然会いたいからと選ぶ服洗い流しても広がったシミ どしゃ降りの雨が描いたトンネルで踊り回る光の粒子 鶏肉の骨の間を割くコツは好きな人との縁を切ること

ブログのようなもの

を書こうと思ったが、まとめるのが苦手で散らかってしまう。私の部屋も大抵整理しきれず物が溢れているのでそういうことなんだろう。 しばらく更新もできそうになく三日坊主の雨坊主になってしまいそうなので今日は何か更新したい。 うーんうーんと捻った頭…

9月2日

揺れる箱スーツが祈るは革製の首も通さぬミニ絞首台 深い青手を伸ばせば届くキョリ そう思わせる透明の壁 月なんかと見下し蔑む街灯我先にと群がる羽虫 半分こぼしちゃったと謝り見せる雲の切れ間

無題

五線譜は読めないけれど電線に描く星々と月の輝き

15日

都会の曇った空のむこうに 輝く星があることを たった一人で輝くカノジョが こっそり教えてくれている

情景

瞳の中に見えた私は もうどこにもいないのね

数センチ先

数秒の迷い 数秒の戸惑い 少しの思いを伸ばしたこの手は 空を切る

夏の匂いがする

雨の匂い 僕は包まれる 全て飲み込んで 全て塗り替えていく 君の匂い 僕は知っている 全て飲み込まれて 全て塗り替えられて 思い出せない

いちご味

かき氷の味が思い出せない どこに行ったかは覚えてるのに かき氷の味が思い出せない 何を言ったかは覚えてるのに かき氷の味が思い出せない どんな顔したかは覚えてるのに かき氷の味が思い出せない 貴方のかき氷は覚えてるのに

イヤホンジャック

ざわめく街 人の声と街の音 ノイズが、私の孤独を際立たせる 私は独りだと 私はノイズにもなれない その中で 逃げたい、ここから逃げ出したいと 叫ぶ声 叫ぶ声 その声はノイズを切り裂き その声は街を壊し その存在を見せつける 爆音で、街を歩いていく 私が…

通り雨

突然の雨に 折り畳み傘が一つ 向こうに見える建物まで 強い風に吹かれて 強い雨に濡らされて 笑い合ってる たった十数秒を 僕は繰り返す

サメ映画みたい