クラゲドーナツ

クラゲドーナツは虚無の味

寒波

 雪が降る季節。情緒を感じる余裕もなく寒い。寒波がきているらしい。寒い波と書いて寒波。そのまんますぎる。
 波というからには波なのだろうか。波とは空間や物体に起こった変動が次々に他の場所に伝わる現象をいうらしいが、寒波にも起点があるということなのだろうか。
 ウィキペディアによるとそれは北極にあるらしい。コトバンクによるとシベリア気団というものがあるらしい。
 どちらにせよ北の方からやってきている、寒気団というやつらが張り出してきているということが理解できた。暴走族みたいな名前だと思う。氣志團とか数取団のイメージに引っ張られている。寒気団がぶいぶい言わせてよそのシマにまで手を出しにきている。そう考えると余計に腹が立つ。いや、それほど怒るようなことでもないな。冷静になってしまった。冬なので。
 寒気団という言葉を見て清浄歓喜団というものを思い出した。亀屋清永のお菓子で、奈良時代からあるお菓子らしい。一度食べたことがあるがお菓子という想像からは離れた味がしたことを覚えている。味というよりも、香辛料の風味がとても強い変わった食べ物だった。機会があればまた食べてみたい気もする。
 香辛料は寒い地域でも重宝するというのを聞いたことがある。唐辛子は暑い地域では発汗作用が身体を冷やすのに役立ち。寒い地域では体内から温まるのに役立つとか。あまりに万能に思う。
 保存が難しい頃に生きていないので香辛料のありがたみは小さいように思うけれど、多少匂いの強い食べ物でも香辛料で覆い隠してしまえばどんなものでも食べられてしまうと考えれば、かなり強いアイテムに見えてくる。香辛料の世界はけっこう面白いかもしれない。歴史など漁ってみると面白いことがわかるかもしれない。
 書くことで色々なことを考える結果ほしい本や勉強したい分野がかなり広がりつつある。非課税の一億円がほしい。
 外も財布も冷えに冷えているので温まりたい。