三日坊主を超えた。なんとか続いてよかった。これからも続けていきたい。
声優池澤春菜のおすすめ本60冊の書評。圧倒的読書量とその偏愛が伝わってくる文章だ。
作品は海外SF系が多いものの、膨大な本の中から選びぬかれた作品で、どれもが読みたくなるようなガイド付きということ。読んだことのない本に想像をふくらませるのもまた楽しい。一つ一つが短いのもありあっさり読めた。
高校生の時に一度借りたことを思い出した。その時誰かにタイトルだけ見られて嘲笑のようなものを受けた記憶がある。その時は笑って流したように思う。
この本にふれると嘲笑した人がもったいないなと思う。知らない世界に連れて行ってくれる機会を逃す行為だ。
でも一方でそういうことを自分もやっているんだとも思う。興味ない分野のことはなかなか目につかないし、タイトルだけで中身を推測するのは本屋でいつもやっていることだ。たまたま池澤春菜の名前を知っていたから手に取れただけで、知らなければ手に取らなかった本だろう。
知らない本は山ほどあって、その中に自分にとって一生の宝ものが眠っているかもしれない。そういうものに出会うために、作者の名前だったり出版社で目星をつけるのだが、そういうチャンスを多くしてくれる僕の狭い視界を広げてくれるような本だった。本屋に行ってまた新しい本と出会いたくなった。