クラゲドーナツ

クラゲドーナツは虚無の味

ベイビーわるきゅーれ

 映画を見るために久しぶりに心斎橋へ。
 心斎橋って不思議な街だと思う。御堂筋沿いは富豪の街。ブランドのでけえ店が並んでいてブランドのでけえ紙バッグ持った人が歩いている。
 筋一本入るだけで全く違う世界。ゴミとか当然のように落ちてる街になる。なんとなく体育会系の空気でめちゃくちゃ緊張してしまった。
 正直どちらにも馴染みがないので浮ついて漂いながらなんとかシネマート心斎橋に到着。
 
 ベイビーわるきゅーれを見た。めちゃくちゃ最高だった。
 高校を卒業したばかりの殺し屋二人はオモテの顔を持つためにバイトしなければならないという話。
 ぐだぐだした日常生活とバキバキのアクションの緩急が最高。どこにでもいるフリーター共同生活の中に殺しが入るだけでこんなに面白くなるとは。
 日常生活のグダり方がいい。寝転んでスマホ見たりニンテンドーSwitchやったりして、おでん食べながらだらだら会話する。
 会話シーンがすごくだらだらしてるし聞き取りづらいところもあるけど、それが自分と地続きの人だと感じさせてめちゃくちゃ好き。
 あと殺し屋なのに日常の悩み方がゆるい。けどそれは世間一般どこでもあり得る悩みでめちゃくちゃ共感できる。
 そういうシーンの上に暴力が入ってくるから嫌なシーンがさらに嫌になる(最高)。
 自分の近い世界で暴力が起こっていると思ってしまう。身近な暴力。
 冒頭でスーパーでのアクションシーンがある。直前まで客がいたり窓の外を人が通ったりしている所での殺し合い。それが終わるとまたすっと日常に戻っていくのがまたいい。
 二人にとって当たり前のことという様子がある。
 あとアクションがめちゃくちゃかっこいい。具体的なことはよく知らないけど、特に最後の1対1が好き。僕は銃を持って始まる格闘が好きです。銃撃ちながら殴り合うのめちゃくちゃ好き。あと高速で殴るアクション(イップ・マンみたいなの)も大好きです。
 総合して大好きな映画。毎日見たい。毎日見られる。
 パンフレットにドラマCDが付いていたのであとでゆっくり聞こうと思う。