クラゲドーナツ

クラゲドーナツは虚無の味

音楽で踊り狂いたい

 TAKU INOUE「ALIENS EP」めちゃくちゃ良かった。
 EP全体を通してクラブに行った一晩になっているらしい。中心になっているのがソロデビュー曲の「3時12分」。
 今日の帰り道一通り聞いていいたが、人目も憚らず音に合わせてこっそり揺れてしまった。見られていたらちょっと痙攣してるキモい人かもしれない。そんなことはどうでもいいと思った。誰に見られようが今を最高に楽しみたいと思える時間だった。
 クラブ行ってみたいな。行ったことないから。踊ることが許された空間で、外面なんてものを気にしないで、音楽に身体を溶け込ませたい。全身を固体から液体、気体にして、その空間全体と混ざり合いたい。自分と他人の境界線をめちゃくちゃにしたい。
 そうして全体から個体に戻った時どうなってしまうんだろう。今までと同じかもしれないし違うかもしれない。
 毎日死んで生きる細胞の循環の中で音楽が与える影響。
 どれだけ小さな影響でもその蓄積が全身を駆け巡り、細胞が死ぬ前に次の細胞へと伝えられていく。くりかえしてくりかえして、自分の細胞の一つぐらいは音楽でできていたりしないだろうか。こんなにも音楽に心惹かれるし。必須アミノ酸みたいなものではないだろうか。必要な栄養素。摂取しなければ死んでしまう。比喩ではなく、本当に死んでしまう日がくるだろうなと感じている。
 昔老人ホームを見学させてもらう機会があった。そこでカラオケの機械を使ってお年寄りの方々が好きそうな曲が垂れ流しにされていた。
 もし自分が聞く側の立場だったらこれは苦痛なんじゃないかと今になって感じる。カラオケ音源でボーカルのない曲が好きそうという理由で流される。そんな横暴があっていいのか。もし興味のない音楽だったらと思うと余計に恐ろしい。その場合は自分の中でただのBGMになっていくのだろうか。でもただのBGMのために生きていない。せめてちゃんとした音源を流すべきなんじゃないだろうか。こんなこと言っても仕方ないのだけれど。
 死ぬまで聞きたい音楽聞いて生きたいと改めて思う。
 最後に聞きたい音楽を聞いた話。
 King Gnu「一途」もめちゃくちゃ良い曲だった。
そしてこの曲がArctic Monkeysの影響を受けているという噂を聞きました。MV見たらまさしくそうでめちゃくちゃ感動した。

youtu.be こういう話延々と聞きたいね。