クラゲドーナツ

クラゲドーナツは虚無の味

たんかてぃっく

9月1日〜9月21日

LEGO崖編はオリジナル崖から一歩踏み出して空に落ちよう そっちから見れば昨日の僕が見る今日の夕暮れおはよう〜だよ 四輪自走ネコ ゴロゴロ 空の主人によろしくね自走ネコ めっちゃ絵じゃん景色見る前にスマホ越し海馬より先書き込みたくて 40cmのガラス壁…

8月9日〜8月30日

熱狂のライブハウスに忘れた耳がただ一つホンモノの僕 酔ってから本音出すなんてずるいよという3杯目の君 明るい地下から暗い夜の地上まで上がる鼓動が照らされていく ラストノートが同じシャンプーの匂いで香水を作りましょう 仄暗い空が続くから水色の傘さ…

6月3日〜7月27日

細胞は死んで生まれる好きだったあの建物はパチンコになる 君の持つ螺旋階段かけのぼり新しい明日が見たくて眠る 藍色の眺めて見入るその景色また青。青ね。また会いたいね。 多すぎてようやく気づくあの頃のベビーカステラ路地裏の静 下宿する彼には慣れた…

5月3日〜5月31日

昼の夢忘れまいと必死になる僕が微睡む夕暮れのバス 滑る床踊る君見て誘われる夜が触れるアルコールと花 カメラほしいな一眼のファインダー覗くやつ 恥ずかしいんだよ 握り返した手に残るこれまでの記憶の搾りかす捨てられず 引き伸ばされた暗闇に粉砂糖まぶ…

3月25日〜4月28日

水たまりより深い愛だから溺れて魚トライアルアンド あんぱんを持ったまま乗る体重計減りそうで減らないのがスパイス コートから花びら落ちて雅ってありきたり だから伝えたいんだ 誰も知らないわけじゃない秘密の庭に僕1人つながりを知る 抱きしめた世界は…

3月17日〜3月21日 挑戦・破

君の歩いた繁華街捨てられた缶があの頃の記憶でした 箱庭の慣性見せる僕の声このまま君の旅に出ようよ じっと見てどうしたのって聞かないでeyeと愛かけたの気がついて バクならば引き出しの奥隠しても食べて中身を知っちゃうかもね 部屋の中垣間見ている三人…

2月27日〜3月12日

風船に喜怒哀楽を詰め込んで浮かないわけを知らずに道化 手を振って見送る人のつま先に集まっていく思い出とかの ほら見て、ここのシーンの、ほらここの。その横顔が一番好きなの 積年のバウムクーヘン少しずつ剥がすみたいな愛の祝福 吐き出した心の中にさ…

12月9日〜2月15日

冷え切った路上に落ちた左手を垣根に乗せた見知らぬ春よ 黒水をついばむ鴨は私から何も奪わず闇に流れて パフェ城の守り固めるクリームを薙ぎ払っていくスプーン将軍 眠れない意識が届く常夜灯赤い瞳はあなたのせいね 売店のたまごサンドを買いなさい。なお…

11月11日〜12月4日

河川敷ネコ見たあの日見上げたら姿聞こえど声見えぬ陰 窓の外浮かぶ未来を睨む像流れるネオンのシルエット達 改札に裏向きで入れる定期券毎日できる1秒のデモ 秋の嵐を知らぬ人舞い散った後しか知らず落ち葉と名前を アップデートを待つ時も想ってた 長くな…

10月24日〜11月3日

風邪引きの瞳に刺さる光 過去現在未来永遠の咳 点滅の駐輪場と鈴虫の鳴き声だけにぽつねんと濡る 欄干と朝日が架ける黒鍵を歩いて奏で走り響かせ 深空の僕から深海の君へこっちは逆に明るい青だ 石畳土石畳変わりゆく足の裏だけ気がつけない夜

10月15日〜10月21日

気になった特設展は口実で覗きたかった会いたいの数 背景を変更しました 糸を切り人差し指に結ぶトモダチ ステッカータイムカプセル閉じ込めた今日の空気と最小の僕 メモ帳に残った「わ」の字暗号と思い込んでる探偵わたし バス停で後光差す君微笑んで世界を…

10月11日〜10月13日

空調のファンファーレからアナウンスあーもう疲れたので帰りたい したいことよく夢に見るらしいけど最近君のとこ行ってない 鉄馬の低い嘶きささやきに叫び笑ったポークカレー 「パーマなの?」うん、巻いたんだ「そっか」うん。元からだったら見られたのにね…

10月8日〜10月9日

燃える暮れ空を朱色に染め上げる息を潜めた闇を恐れて 歩いても立ち止まっても揺れているムーンリバーはただの電灯 暗いからここからならと見上げてもノイズ程度に輝かない星 朝と夜すれ違ってた着物柄数えきれない運命の花 非常口扉開ければ走る車道掴んで…

10月4日〜10月7日

フラッシュバック殺したい一心で割ってしまった虚像の孤独 ロング缶のたった一けたではないかわらいあえたことだけみるな 思い出売買してます嫌ならば嫌なものほど高価買取 陽光のバイシクル乗り曇天のミルフィーユより速度を上げろ マラソンの周回遅れまだ…

9月26日〜10月2日

図書館に築いた都平常からは程遠い半日天下 鴨川よ私を攫っていけ二度と戻りたいとは思えないよう 同じ時同じ景色を繰り返し忘れないでよ忘れないでよ 夢うつつどちらの記憶かわからずに都合の悪い方を選んで まどろみの足跡たどる市営バス目覚めようと飛び…

9月17日〜9月22日

バス停が向こうに見えたから 私エスカレーター昇っていくの タコになった皮はがした深夜2時デートしようと連絡をして 証明に近づいた虫何回もぶつかりながらそれでも光を 初めてピアノを弾く人の一音を確かめているベランダの雨 とんでもない悪夢を見た事実…

9月12日〜9月15日

絆創膏ないと言ったの治るまで君が近くにいる気がした 攫ってと揺れてるピアス見つめてる静寂の音知らない水面 鳴り響く音楽に乗る外国と私の間にある国境 エレベーターの隙間からこちらを見てる一瞬の存在証明 自動車とキャリーケースの分け方は中に何人詰…

9月6日〜9月9日

風よりも速く走れ新幹線僕と記憶を置いていけよ 偶然会いたいからと選ぶ服洗い流しても広がったシミ どしゃ降りの雨が描いたトンネルで踊り回る光の粒子 鶏肉の骨の間を割くコツは好きな人との縁を切ること

9月2日

揺れる箱スーツが祈るは革製の首も通さぬミニ絞首台 深い青手を伸ばせば届くキョリ そう思わせる透明の壁 月なんかと見下し蔑む街灯我先にと群がる羽虫 半分こぼしちゃったと謝り見せる雲の切れ間

無題

五線譜は読めないけれど電線に描く星々と月の輝き