鬼だって弱点がある好きだったあの人にさえ欠点はない
映画ならここでシーンが終わるけどコーヒーは冷め夜は覚めない
あの人は干物に水をかける人海に囚われ陸地を泳ぐ
空を飛ぶ海を泳ぐもできないで霊長と呼ぶ小さきケモノ
モノノケに道を塞がれ休みます炬燵避難所には一人です
マフラーが揺れるの見ればわかるのに風の強さを伝えたくなる
特急が飛ばしてしまう駅達に名前と人があり月が指す
片足が痺れるほどの時間だけください二度と会えないのなら
イヤホンが遮る内に声にする届いてしまえどうせ呪いだ
じゃんけんぽんチ・ヨ・コ・レ・エ・トで駆け上がる夕暮れを見る春の真ん中
美味いもん作るあなたの歌声とサンドイッチに卵もつけて
空腹を感じるけれど満たされぬゾンビ私の目を見て言って