洗顔で落ちる感覚幽霊が取り憑いててもさっぱりしてる
ノケモノもケモノもいてもOKどうせ誰もがニンゲンダモノ
この中に狼がいる疑いを向けあい生きる愚かさも食む
人間を愛する我に人間の要素DNAのパターン
幽霊に体重ねて夜を見ていくつか星を教えてみたい
追い風を捕まえて青 キミ色に駆け抜けていこっ私と一緒!
BACK TO THE PAST 当たり前のこと言った未来も平行線上
レモンティー入れたコップの涙腺にずけずけ入り泣いた手のひら
酔う前に目が合い酔ったふりで見て酔って見つめて「さびしい」と言う
暴力の支配が口に滲ませる台詞を研いでまた傷つけた
走馬灯全部何かのパロディであそことかあの映画のキスだ
地獄でも聞こえる歌があるという呻けども歌叫べども歌
死神が火を点けたがる導火線長い分だけ生きたがるから
いくつかの平行世界見た上で今を選んでバス停で待つ
2人組きっとどこかで交わると言われているがほぼ平行線
がたんごとん揺られて君に近づいてカランコロンと街にかけ寄る
古本の匂いで君に誘われて今年の秋に栞を挟む
一人でも一輪でもいい何もある部屋の中から助けを求む
重なった無限の音がこぼれてく不協和音を救いあげてる
裏表紙書かれた「田中」蛍光の単語の意味を届けたく読む
軽やかで重い一歩を踏み出して水中。そして大きく息を
粘菌のように広がるアスファルト歴史を吸って夜にきらめく
「しにたい」に2本足したら「もにたい」でとてももにたいああもうねたい
白布のゴーストになり出没す孤独と呼ばれ目を逸らされる