クラゲドーナツ

クラゲドーナツは虚無の味

アイデア

 最近ますますネタ切れ。湯水のようにアイデアが湧いてくればいいのだが。
 アイデアはどこから湧いてくるのだろう。脳内であることはわかっているけれど、アイデアという形になるまでに何が起きているのだろう。
 脳内に住む何かが字を書いてばらまくことで、関係ない言葉同士がつながり新たな言葉となって浮かんでくるのかもしれない。
 今「宇宙」と「にゃんこ」が思い浮かんだ。
 宇宙とにゃんこがにゃんこスペースとなって襲来。世界中のにゃんこがつながることでできるにゃんこネットワークにより膨大な情報がやり取りされる現代。にゃんこはついに宇宙の星々とのパイプラインとなり、にゃんこネットワークは惑星間情報伝達システムの総称となる。
 にゃんこネットワークを通して伝えられる植民星の現状は芳しい状態でなく、人類が移住するにふさわしい状態にはまだまだほど遠い。
 またにゃんこネットワークの歴史が長い地域ではにゃんこの尾が4つ又に分かれてしまい、いよいよ新たなにゃんこを導入しなければならない。数少ないにゃんこ整備士達が西へ東へ大奔走する。
 ここまで書いて足元が変化していたことに気がつく。アイデアがどう湧くのかということを考える。いや、変化していないのかもしれない。アイデアが湧くその実践が行われたといえる。
 「宇宙」と「にゃんこ」から「ネットワーク」がつながり、そこから生じる可能性の想像まで広がったのではないだろうか。
 アイデアのかけらが生じればその組み合わせの反応で様々な展開を作ることができる。
 では結局アイデアのかけら自体をどうすればいいのかという問題になる。どうすれば「にゃんこ」が湧いてくるのか。どこからにゃんこはやってくるのか。
 最近猫を見ていないし、そもそも猫をにゃんこという機会もそれほどない。
 脳内のどこに保管されていたのかもわからない言葉が湧き上がる。この不思議に対する答えは浮かんできそうもない。しかし言葉として浮かんできているということはその言葉を保管しておく必要はあるように思う。
 「にゃんこ」が湧き上がるためには「にゃんこ」を保管しなければならない。
 できることはたくさんの言葉を意識的に取り込むことぐらいだろうか。
 意識を向けることを無意識にできるようになれば何か広がるかもしれない。