クラゲドーナツ

クラゲドーナツは虚無の味

市川雛菜LP

 シャニマスのシナリオ「ランディングポイント」の市川雛菜のものを読んだ。自分の中で感想をまとめきる前に人の感想を読んでしまったので自分の考えでないものが流入してしまっている。ある程度それらを排除してなんとか感想をまとめておく。
 
 市川雛菜は自分の軸がしっかりあるとは常々描写されていたけれど今回はそれを前提にしているような気がした。
 何度も描写されてきた「自分のしたいことをする」というのに対して「したいことはなんなのか」というところに視点がおかれている。
 ノクチルは終わっていくことが意識されているけれど、改めてそれを言葉にして、それも含めてしたいことが山程ある中から今しかできないことに目を向けている。
 ここが市川雛菜の好きなところだ。
 今をめいいっぱい楽しんで生きているけどそれは別に刹那的な生き方をしようとしているわけではない。まさしく今しかない瞬間を見ているんだと思う。
 こう見るとノクチルの大きな一面を担っていることが感じられる。
 まだ福丸小糸のLPを読んでいないのでどうなるかはわからないけれど、先輩二人は個人でのより大きなステージに行こうとしている。それもあってノクチルが4人でいることがどんどん少なくなっていくことが感じられてしまう。
 そういうところを真っ直ぐ見た市川雛菜の発言があれだったと思うけれど、それを見た上で市川雛菜は4人での場を大切に作り上げているように思う。
 4人でいられる時間が今しかないかもしれないからそれを最大限活かそうとしていたのかもしれない。だから先輩二人に比べてワンマンライブについての意識が強いんじゃないかと思う。もっと純粋にそれが今一番したいことだからってことかもしれないけれども、今大切なこととしてノクチルとしての活動があるとは思う。
 市川雛菜がしたいことをするというのが閉じた世界ではなく広がっていく世界だと感じられたのも良かった。まだ自分が気がついてないしたいこともあるかもしれないって思っている。自分が幸せである方法を理解しているような市川雛菜だけど、それがまだまだ色々な方法で幸せになれると思っているのが素敵だと思う。
 wingなどでシャニPとの考えのズレが目立ってやきもきすることが何度もあったけれど、いよいよシャニPは市川雛菜のことよく理解しているんだなとも感じた。
 このあとどういう仕事をしていくのか楽しみ。